新千歳空港には、北海道の先住民族であるアイヌの文化や独特のデザインを、到着したばかりの観光客に紹介するコーナーがある。アイヌの芸術作品を特徴付ける渦巻き模様やその文化的なテーマは、道内の至る所で誇らしげに展示されている。ニセコにおける開発プロジェクトの多くも、アイヌ文化からインスピレーションを受けている。

しかし、世界の他の国々と同様、日本のアイヌは長い間、法的には先住民族と認められていなかった。政府は2019年、アイヌを日本の先住民族と認める法律を制定し、1899年に成立した古い関係法を無効にすることによって、アイヌを日本社会へ同化させようとしてきた過去から決別した。

北海道という島の大半は、日本政府が1800年代後半に計画的な開拓を始めるまで、アイヌの人々が暮らす土地だった。北海道の広範囲に暮らすアイヌは、動物や自然を大切にする古代文化を守り続ける、粘り強い人々だ。「ニセコ」を含む道内各地の市町村名や地名の多くはアイヌ語から派生したもので、伝統的な日本語の地名と異なっている。

施行された法律は、失われつつあったアイヌの文化や伝統的な慣習に、新たな力を与えた。こうした流れに沿った政府の取り組みの一つが、新千歳空港の近隣にある白老町で2020年4月にオープンする国立アイヌ民族博物館を中心とする「ウポポイ(民族共生象徴空間)」の建設だ。冬の終わり、あるいは緑の季節に再度北海道を訪れることができるなら、是非とも行ってみたいスポットだ。

くわしくは、www.ainu-upopoy.jp で

 

Akan-Yukar “Lost Kamuy”
阿寒ユーカラ『ロストカムイ』

道東の阿寒湖畔にある阿寒アイヌコタン(集落)には、伝統的な古式儀礼舞踊を上演する常設シアターがある。最新の演目、阿寒ユーカラ(叙事詩)『ロストカムイ』は、伝統舞踊と現代舞踊を、7.1サラウンドシステムの音響や、5台の最新型プロジェクターが映し出す3D デジタル画像などで効果的に演出する、豪華なデジタルマルチメディアショーだ。くわしくは、akanainu.jp/lostkamuy で。

Leave a Reply