レストラン&バーガイド•バイツ•ページ107

By 28th November 2019 Japanese, Powderlife Magazine 2020 JP

GOURMET HISTORY REPEATING
グルメの歴史は繰り返す

ニセコの名声を高めている要因の一つは、食通をうならせるレストランがたくさんあることだ。ヨーロッパで修業を積んだシェフが都会を離れ、静かな丘の上に、人知れず店を開いている。古風で趣のあるたくさんのコテージが、暖かく親しみのもてるダイニングキッチンハウスに改装されている。

才気あふれる若いシェフたちがリゾートに乗り出す新しい潮流は、近年ますます強まっている。彼らは、独自の解釈で調理した日本食や各国料理の逸品を、海外から集まってきた客に披露するのだ。

最近、話題によく上るのが、「ニセコらしさ」をすべて備えたイタリアンレストラン「Bion」だ。ヒラフ地区の東にある森の中に新しくオープン。陽気なシェフ、松岡直樹さんはフランスとイタリアで数年間修業した後、千歳市内で自分の店を20年間にわたって切り盛りしていた。薪が音を立てて弾ける田舎風グリルが備わったオープンキッチンで、この熟練マスターが指揮をとる。彼は大きめに切り分けた肉汁たっぷりの牛肉や豚肉を慎重に焼き上げ、新鮮な海産物と地元産野菜でサラダを作り、ハムなどのコールドミートやシャンパン、高級ワインとマッチングさせる。

最近、ニセコに進出したイタリアン「LaCasetta」は、アンヌプリ山の麓、以前はCafé Groveという店があった場所に開業した。シェフの高橋さんはイタリアで修業し、現在は札幌でトラットリアを経営している。しかし、ニセコに新規オープンするため、札幌の店は今冬で閉めるつもりだ。高橋さんのスタイルは、北海道の幸に導かれ、かつ東洋の影響を受けた、モダンと伝統が融合したイタリアンだ。LaCassettaでは、そんな味を期待できる。

 

FOUND IN TRANSLATION
通訳完備

今冬、古い日本料理店などで店長が手の平サイズのデジタル翻訳機を取り出しても、驚かないでほしい。ニセコが世界中からお客を迎えるようになったのは、比較的最近のこと。以前は英語やその他の言語のスキルがあまり必要とされていなかったのだ。そんな日々はとうに過ぎ去ったが、急速な技術の進歩のおかげで、最近の言語翻訳機器は、どんな言語でもほぼ完ぺきに訳してくれる。ニセコ町の居酒屋「次郎長」のオーナー清水光雄さんは「翻訳専用機は、スマートフォンアプリやオンライン翻訳機能より断然良い」と言う。今のところ、お客が話す言語を機械が理解できなかったことはないそうだ。技術の進歩のおかげで、誰もが地元のメニューや日本の文化を丸ごと体験できる。そのことに乾杯しよう!

Leave a Reply