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TSUDOI : 暖かい通年型の「隠れ家」がヒラフに

By 28th November 2019

日本を代表する建築家、隈研吾氏が監修する 「エレベーションヒラフ」に贅を尽くした建築が誕生した。 人が「集い」建物の魅力を さらに引き立てる。

6ベッドルームを擁する豪奢なシャレーのオーナーは、休日を過ごす別荘を探し求めながら長年ニセコに通っていた、精力的な香港人ファミリーです。

建物の名前は「Tsudoi(集い)」という。親しい仲間や家族が集まる暖かい場所をイメージして名づけられました。この名は建築の雰囲気をうまく表しています。おそらく、設計プロセスに関わった母親や家族への感謝を込めたのでしょう。プロジェクトマネージャーのWest Canada Homesは、オーナーと北海道の著名な建築事務所「遠藤アトリエ」を結びつけました。遠藤アトリエは「ニセコに一戸建ての別荘を建築することは当たり前になってきた」と指摘しています。

West Canada HomesのPaul Nikel氏は、コンクリート、石材、鉄骨材といったハードな素材のベースに、木材を柔軟に組み合わせたバランス感が、現代的で素朴なスタイルを醸し出していると自負しています。オーナーが心地よい休日を過ごすため、費用を惜しまず立てたこの「隠れ家」は、グループや車いすの客でも使いやすい大きな「玄関」から始まります。正面のスチールパネル製の壁が客を出迎え、その裏にはユティリティやお手伝いさんの部屋が目立たないように配置されています。玄関の隣のスペースにはニセコでも最もスタイリッシュなスキールームがあり、ガラスの自動引き戸で隔てられます。その近くには、器具を備えたジムもあります。

エレベーターか階段で2階に上がると、そこはリビングエリアです。一段低いラウンジにはガス暖房が備え付けられ、キッチンとダイニングが並んでいます。隣室にはメディアルームもあります。全ての階から、羊蹄山を望むことができます。天井までの高さは4メートルあり、一面は全体がガラス窓で覆われています。飲み物やディナーを楽しむのには最高の場所です。広い階段の窓では、森の景色が目に飛び込んできます。ヒラフ地区中心部の喧噪からほんの数分離れただけなのに、ゲストルームへ続くこの階段は、別世界のように感じられるでしょう。そして寝室の窓からは、まるで禅の境地を感じさせるような森や羊蹄山を楽しむことができます。

この家は四季を通して楽しめる隠れ家のように設計され、敷地を取り囲む森は、むしろ夏や秋こそ素晴らしいものです。濃い緑やパッチワークのような紅葉が家の周囲を彩ることでしょう。屋外でも食事を楽しめるよう、コンクリートのテーブルやベンチが暖炉を囲むように置かれています。羊蹄山のふもと、ニセコでも最高に贅沢なひと時を過ごすことができるはずです。

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