ODILE:サンモリッツのダークアート

By 28th November 2019 Japanese, Powderlife Magazine 2020 JP

この冬、ニセコに完成した最もユニークなデザイナーズ・シャレーのひとつは、ブティックデベロッパー「22 ème」と、札幌の有名建築事務所「ナカヤマアーキテクツ」がタッグを組んだ、情熱的なツインシャレープロジェクトの第一幕「オディール」でしょう。

バレエファンであれば、オディールという名前を聞けば、「白鳥の湖」に登場するブラックスワンのことだと気づくでしょう。ニセコの姉妹都市であり、世界的なスキーリゾートとして知られるサンモリッツ村(スイス)のサンモリッツ湖からインスパイアされた名前です。完成時期は未定ですが、近い将来オディールの対面に、鏡写しのように「オデット」(白鳥に変えられた娘の役名)が建築されます。バレエの筋書きと同様、オディールはオデットに比べダークな印象が特徴です。

エンターテイメントに溢れるニセコの休日のために特別に設計されたオディールには、デザイナーズ・シャレー特有の品格と優雅さが漂い、快適さと心地良さを一層高めています。木々の梢に囲まれた最上階のリビングスペースは、位置的にも、内装の豪華さでも、この建物の“トップ”です。長さ4mの巨大なコンクリートテーブルがキッチンとリビングを仕切りつつ、互いの空間を繋いでいます。小上がりのリビングルームは、ニセコのエンターテイメントを楽しんだ後に過ごすには、最もクールで心地よい空間でしょう。キッチンにいながらベンチスタイルのテーブルで会話を楽しんだり、ラウンジでリラックスしたりすることもできます。あなたはきっとこの空間の虜になるでしょう。

オディールの外観は、黒く焦がした色のオーク材に覆われています。訪問者には、スチール枠の正面玄関の手前で目に飛び込む、入り口通路から一階床までつなぐ打ちっぱなしのコンクリートも印象に残るでしょう。小さな日本庭園に面した和風の玄関を抜けると、折り返しの階段が上階に続きます。上る際には、天井いっぱい広がる窓を通して周囲の自然や森を望むことができます。その風景の奥には、四季を通じて色や形を変化させていく美しい楓の木があります。周辺の地面には対となるシャレーの設置面も描かれ、建物群の最終的な姿を示しています。

主寝室、それと同様に印象的な2つ目の寝室は、2階の階段の両側に。この階と最上階の間に3つ目のベッドルームがある。