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パウダーライフニセコ不動産ニュース 2020 – 2

By 28th November 2019

SETSU SET TO REDEFINE CONDO STYLE
「雪ニセコ」が提案する新しいコンドミニアム

ニセコ最大となるコンドミニアム開発の基礎工事が現在進行中である。雪ニセコが完成すれば、間違いなくヒラフ地区の表情を変え、その規模の大きさと商業スペースの存在によって、ヒラフ地区の賑わいの中心は東側に移り、飲食店や娯楽サービスも増えていくだろう。

注目すべきは規模の大きさだけではない。アジア有数の影響力を持つシンガポールの不動産開発業者SCグローバルは、このプロジェクトによって、ダイナミックで現代的なコンドミニアムの新たな形を具現化すると表明している。建築家のMok Wei Weiは、既存コンドミニアムの、どちらかといえばこじんまりとした印象からの脱却を目指し、この雪ニセコを設計した。空が見える広がりある中庭を実現するため、建物は周辺を囲うように配置した。この様式では、居住スペースを分散させる一方で、ダイナミックな空間を生み出し、テラスから木々の緑や季節ごとの花などを通じて四季の変化を楽しめる。さらに冬は屋外の小屋に暖炉も完備することも可能にした。

SGグローバルの創業者で会長のSimon Cheong氏の思想は、その設計に組み込まれている。彼は、数年前の休日、スキーを楽しむためにニセコを訪れたところ、膝を怪我してしまい、山を離れなければならなかった。家族がスキーを楽しんでいる間に、彼はこの地区への知識と愛着を深めていった。ヒラフ地区を大きく変えていくようなプロジェクトができるのではないかと考え始め、現在の計画を心に決めた。周辺地域の生活を豊かにすると同時に、雪ニセコを訪れるゲストには、この土地とのつながりを感じてほしいと願っている。居住施設の設計には、日本建築の優美さも取り入れ、両側にある2つの山の眺望を余すところなく楽しめる。2021年冬に竣工する予定だ。

 

AMARI-BRAND HOTEL FOR ARUKU-ZAKA STREET
アルクザカストリートのアマリブランドホテル

ヒラフ地区で計画されている新たな大規模施設「アルクザカストリート」の運営者とホテルブランドが固まった。タイ大手のONXYホスピタリティグループが126室のアマリニセコの運営に乗り出す予定だ。タイらしさを醸し出す現代的なデザインに、日本らしさをも加味した設計となる予定だ。コンセプトレストランではヌードルバーで茹でたての麺を朝食から提供し、夜はカクテルバーに変貌する。アルクザカストリートとは文字通り「歩く通り」という意味だが、ヒラフ地区の道道の山側と谷側の結節点として、刺激的でコスモポリタンな通りになるだろう。60~80の小売店やレストラン、バーが出店し、屋外の広場や芝生では、1年を通じてアクティビティが実施される予定だ。

 

JUST WHEN YOU THOUGHT…
ミドルヒラフ地区の新開発

「ミドルヒラフ地区に大規模開発に適した広大な区画は残っていない」という通説を打ち破り、香港の不動産投資グループ「Jen Development」が地区の東側で50戸のアパートメント建設を計画していることが明らかになった。ミドルヒラフのもう一方の側にあるアルクザカストリートと同様、Kashi Nisekoがヒラフ地区における周辺エリア開発の可能性を示した。5600㎡の所有地は小川を見下ろす高台の頂にあり、羊蹄山を一望できる。崖の上では、建物の土台を造るうえで必要不可欠な基礎工事が行われる。道道343号線から施設に入るアクセス道路が取り付けられ、1~3ベッドルームのコンドミニアムごとに、必要な分の駐車場を併設する計画だ。2021年冬までの完成を目指し、2020年春には着工する方針。Jen Developmentは香港の富豪、チェン一族によって1906年に設立されたグループ会社の1つで、Meyer Corporationと共にこのプロジェクトに取り組んでいる。

 

HIRAFU’S POWERLINE-FREE MAIN STREETS
ひらふ坂の電線撤去

今夏、ヒラフ地区を通る道道343号線、つまりセイコーマートとローソンのある通りの電線を撤去する大規模な工事が行われた。町の美化計画の一環で、倶知安町が10月に開催されたG20観光大臣会合の会場に選ばれたことを受けた事業だ。工事は町内で最も混雑する地域の美化が目的だ。2012年のひらふ坂の再開発に関わった建築家リカルド・トッサーニは343号線のヒラフ地区周辺を“ヒラフブルーバード”に改名し、同時に主要な通りを全面的に美しく快適に整備する計画案を暖めている。

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